アオハル紙飛行機






はあー、と疲れに溜息を零しながらもそこら中には活気が溢れている。アオはちらりとスマホで時間を確認すると、私に見せてくる。








『なんと、1時間オーバー』

「あー・・・怒られるー」

『・・・もうさ、どうせ怒られるなら行かなくてよくね?』

「えー、確かに勝部先輩は見たいけど、みんなに迷惑かかるじゃん」

『あそ。じゃあいい』








そう言いながら、スマホをポケットにしまったアオはいきなり私の手をぎゅっと握り、びっくりした私に悪戯に目を細めて微笑む。









『じゃ、ハルは俺に拉致られたとでも言え』

「は?」







頭の追いつかない私にアオは更に逃げられないように私の指の間に自身の指を絡めて、恋人つなぎをするとさっさと歩き出した。









この後、2人でめちゃくちゃ怒られる前まで馬鹿みたいにアオと笑ったのは2人だけの秘密である。







何事も準備の際に
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「ちょっと男子ー」
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という女子の声は
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全国共通だと思う
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