アオハル紙飛行機








突然私に届けられた声。それは淡々とした、しかし何故だか少し緊張混じりの声色に、私は空からアオに視線を向ける。


アオは未だに空を見上げたままだ。綺麗な黒髪がさらさら、と風に揺れて、整ったアオの横顔にも風が通り過ぎる。




「別に、全然いいけど」

『じゃ、決まりな』




アオは私の答えにほわ、と白い吐息と共に返事をした。瞳だけ私に寄越すと無表情な私に、少し瞳を細める。その瞳にはまだ涙の欠片があって、無駄に綺麗だ。





『───・・・2人で、行こ』





アオの言葉にゆっくりと頷いてから、気づく。なんだかんだ私達は2人でわざわざ何処かに出掛けたことなんてなかった。









人肌恋しいって冬はカップル増えるし
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夏は夏祭りでカップル増えるし
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結局そういうこと
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