アオハル紙飛行機






アオが故原くんに掛けたワンコール目で出たのは何故か夏子で怒り大爆発に、泣く寸前の声に私も泣きそうになる。





『ハルとなら合流できたよ。本当にごめんなさい』

《あー・・・それなら良かった・・・・・・許さないけど》




2人でビビり上がる。



《間に合うの?8時までに》

『・・・間に合いませんごめんなさい本当に申し訳ございません』



アオは涙目でスピーカーにしたスマホ向かって深く頭を下げる。



《私はさあ・・・劇団四季が絶対に絶対に絶対に観たいわけ》

『・・・ハイ』

「はい・・・」

《点呼もこれからの夕飯も上手く2人のことは私と故原くんがやり過ごしたから、》

『ありがとうございます』

「ごめんなさい」

《朝の自由散策に参加するって言っておいたからその時に着替えとか持ってくからそこで合流ね。》

「ありがとう・・・・・・え?」

『・・・・・・朝?』





夏子の天才的な頭の良さに2人で感動と深い感謝を覚えつつ笑顔で終わりそうなところを、ものすごい引っかかりを見つけて固まる。





《公園でも何処でもいいから2人で朝まで待ってろって言ってんの》







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