アオハル紙飛行機
部記録その27

またねって言ってばいばいって言われた時に軽くショック受ける子は心がきっと繊細









今日、3月1日、勝部先輩が卒業する。








少し早めに学校に来た。バレンタインデー以来足を運んでいなかった部室で奴が来るまで窓枠に両手をついて、待つ。







出会った時から今日までの間の、1日1日を振り返る。いつの間にか頭の中でごちゃごちゃに絡まってしまった赤い糸たちを、今日までただただ静かに、紐解いていた。








部室の窓から入り込んでくる風に慰められながら、最後の絡まりをそっと、ゆっくり、紐解く。私は、私の答えを引き出していた。








そして、扉が開く音に、そっと瞳を開ける。











『・・・ハル、』

「久しぶり、アオ」

『ん。久しぶり』









扉を開けたアオは私のことを相変わらず澄んだ瞳で見つめていたが、無表情だと思っていた顔は微かに切なげだ。








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