アオハル紙飛行機









「(俺・・・なんで生きてるんだっけ、)」









そう、すとん、と自分の存在価値を見失った直後。

監督の怒号が俺の耳に滑り込んだ時には、目の前には俺の方に突っ込んでくるランナーと
、ピッチャーが俺に向けて投げたボールが目の前に見えた。











─────・・・それを認識した瞬間、俺の意識は、飛んでいた。











瞳を開けた先、それ以前の記憶が全く思い出せずどうして自分が白い天井、白いベッドの上で眠っていたのかが一瞬わからなかった。







瞬きを何度か繰り返していくうちに記憶が奥底からそのものを引っ張り出す。





あの後、俺は全く動けず、頭にボールを受けてランナーと衝突し、そのまま倒れた。







< 383 / 421 >

この作品をシェア

pagetop