アオハル紙飛行機








喉が苦しくなって込み上げるアツイなにかを堪えれば堪えるほど、それは止まらなくなって、情けないことに、視界が涙でぼやけた。







「・・・ッ、・・・」






必死で涙を外に落とさないように、ほんの少し上を向いて込み上げてくる嗚咽に耐えて、必死で息を殺す。





こうしてる時も浮かぶのはハルと過ごした毎日。







「・・・俺、ハルのこと・・・好きじゃない、って・・・思えんのかな、そんな日・・・来んのかよ」









ハルをただの友達として受け入れられる日が来るのかな。もしそんな日が訪れたならば、また今までみたいに2人で笑い合えるのか。






だけど、ハルを好きじゃなくなる日がくることなんて想像もできないし、ずっとずっと、好きでいたかった。辛いのも重々承知な上で俺はハルを想い続けていたかった。きっとそうして好きでい続けるのだと思った。







「ハル、」







そっと、その名前を呟いた時、堪えきれなくなった涙が1粒、ツー・・・と俺の瞳から頬を伝った。







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