アオハル紙飛行機









こんなに大声を上げて自分の想いを誰かに届けたいと思えるなんて、そう思わせてくれる相手がいるなんて、幸せだ。





私を呆然と見つめるアオは頭が思考停止してしまったのか、ひたすら私を見つめているだけだ。





それでいい。今度は私がアオに全力でぶつかる番だから。全てを込めて私に気持ちを伝えてくれたアオに私もそれに負けないくらいの気持ちでアオに私の気持ちを伝えたい。







「今まで助けられてばっかりで、ごめん!甘えてばっかりでごめん!だからもうそんな一方通行は終わりにしたい!」



叫んで、叫んで、叫び切って、届けたい。



「私はアオと新しい関係で、これからもずっと、アオの隣に、一緒に、傍にいたい!」








ようやく思考が動き出したのか、私の声にアオの顔が、くしゃり、と歪む。そんな顔に私の中のアツイものも込み上げて、喉の奥がきゅう、と堪らなく苦しくなる。







それでも伝えなきゃいけないことがある。アオが逃げずに、私のために、ちゃんと真っ直ぐと伝えてくれた言葉。






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