アオハル紙飛行機









『ハルが、好きだよ』

「うん、私も、アオが、好き」

『・・・ねぇ、これドッキリとか言わないよね大丈夫だよね、本当に俺のこと好きだよね?やべえ不安になってきた』

「・・・・・・」

『えっ、待って無言ってそういうこと?ドッキリ?待って、こんな手の込んだことするの?いやいやいや、ハルは絶対俺のこと・・・え、す、好き?』







目の前で本当にカメラを探し出すクズに腹が立った。


なんなんだよコイツどうしよう。こいうところってめちゃくちゃかっこよく決めてくれるとばかり思ってたんだけど。悉く私のアオへの好感度がダダ下がりしていくんだけど。





大体、私のこの気持ちを馬鹿にするなんて、







「だったら確かめてみる?」

『え?ッ・・・!』






思いっきり襟を掴んで、素っ頓狂な声を出したアオの唇をありったけの愛を込めて塞いだ。




触れるだけのキス。アオから離れて少し挑発するように微笑む。アオの頬は発火したように赤い。








「これでもドッキリだと思うわけ?」








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