アオハル紙飛行機






私の言葉に、はあ、と顔を片手で覆ったアオが首を横に振る。満足した私は今更恥ずかしくなって、さっさと立ち上がる。アオもゆったりと立ち上がったのを一瞥して、歩き出そうとした。










『だめ』









その瞬間、腕を引っ張られて振り返ると同時にアオは私を壁に押し付け、逃げられないように顔を近づける。







アオの瞳は先程までとは違う。力強い熱が滲み、その淀みのない澄んだ瞳に見つめられて、逃げられなくなる。










『もう逃がさないから、覚悟して』



真剣に告げられた一言目で動揺させられて、




『ハルのことが、好き』




二言目には甘ったるいほど零れ出す愛の言葉。







アオは、だらん、と垂れる私の左手をそっと撫でるように這うと指を絡め取り、恋人繋ぎで私を縛り付ける。







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