アオハル紙飛行機
「・・・その相手って・・・」
大切なアオのことを応援したいに決まっている。アオにはいつもみたいにふざけて笑って、やる気皆無で、怠惰でチキンでヘタレで、いつまでもそんな奴であってほしいのだ。
だから私に出来ることならなんだったしたい。
アオは暫く私を無言のまま見つめていたが、薄い唇を開け、一拍置く。そしてニッコリと微笑んでふざけた。
『真奈美ちゃんに一目惚れしたから』
「ふぁっく」
『せんせー!春井さんが学級会で決めた使っちゃいけない悪口使いましたー』
そこからは予想通りの喧嘩三昧である。偽装カップルまであと4日。
ダブルとシングルじゃ
───────────
雲泥の差
───────────