アオハル紙飛行機
部記録その5

鯉に恋する系女子










やって参りましたGWダブルデート当日。と、鼻息荒くアオと待ち合わせする駅前で突っ立っていれば。









『・・・ハル』

「あ!アオおはよう!ほんっとアンタは朝弱すぎ。朝ごはん食べた?昨日何時に寝たの?夜更かししたでしょう」

『あれ、俺家出たはずなのに目の前に母親いるー。あれれー』

「うるさい」






ぽん、と肩を叩かれて振り返る。そこには色白に拍車がかかって血が通ってないのかと思うほど白くて、頭が全然働いていないような屍顔なアオ。それさえも憂いを帯びて綺麗なのだからとことん顔だけ野郎。







アオは白のロング丈カットソーの上に紺のトレーナーを着てニットスヌードに、ブラックスキニー姿である。


シンプルで綺麗めな私服はお洒落さんにプラスされてあの容姿ならもう完璧である。ちなみに私が1番好きなファッションは勝部先輩のユニフォーム姿。








せっかく両親から頂いた素敵な容姿もこいつは台無しにする天才である。


彼を見る数多の女性の前で事もあろうか奴は大欠伸をこいた挙句、「真奈美ちゃん抱き枕とかねーかなー」とほざいている。今すぐ禿げてほしい。





欠伸を連発するアオを連れて遠山先輩達と待ち合わせしている場所に行く。その場所には明らかにそわそわする遠山先輩と隣で腕を組む女性がいた。








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