アオハル紙飛行機
それらを有していながらも中性的な顔立ちに癖のないサラサラな黒髪、彼独自が纏う不思議な雰囲気が加われば、女子のみならず人を魅了するなど容易いことだ。
『“嘘つきはー・・・あのー、ほらあれ、えっとー・・・ストーカーの始まり”って言うだろ』
「“泥棒”な」
『うん知ってる余裕全然うん、わざとだから。ハルがちゃんと指摘できるか試してただけだから』
「知らなかったんだろ」
『うっせーばーか』
この残念極まりない性格さえ無ければ、の話であるが。
口を開けば言い合いばかり。
お互いを異性として見た時なんて1ミクロンもない。