アオハル紙飛行機





◇ ◇ ◇





「・・・・・・・・・ないっ!!!!」








最後の要である自動販売機の下を地面に頬をつけて覗き込むがそれらしきものは見つからず思いっきり叫びながら顔を上げる。









『ねーなー』

「ちょっとアオ!なんでお前はいちごオレ飲んで休んでんのよ私にもいちごオレちょーだい」

『やだ』








アオは探す気がさらさらないのかベンチに座り込んでいちごオレを飲んでいる。




私は彼を睨みつけた奥に用務員の森さんがごみ捨てに行く姿を見かけて全力で声をかける。







「もっりさーんっ!」







大きく手を振りながら森さんの元へ走っていけば白髪に少し腰の曲がり掛けた中肉中背の柔らかい笑みを浮かべた森さんが手を振り返してくれる。







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