昨日までの私と今日からの私。
そうして、変な組み合わせの夕食は終わり…。

コーヒーをいれて、四人で座る。

「威音…戻ってきてほしい。オレ、威音がいないとダメなんだよ。」

真面目な顔でじっと見つめられる。

目を合わせて話すなんて、どれくらいぶりだろう。

思い出せないくらい前なんだな。

すぐに文句を言うかなと、思った要も今は黙って聞いている。

『久しぶりだね。目を合わせて話すの。私を見たのも久々でしょ？それくらい、神威は私を必要としてなかったのよ。だから、居ないことになんて、すぐ慣れると思う。』

「居なくなって気がつく位、バカなオレに愛想つかす気持ちもわかる。だけど…威音に傍にいてほしい。」

…無理よ。

神威を信じてまたほったらかしにされて、必要とされなくなったら…恐い。

『今は無理。信用できないし、信頼できない。』

「藤守くんだっけ？威音ちゃんにとって、今はキミの存在が、少し負担になってるのはわかるよね？そうしてしまったのは、他でもない藤守くん自身だ。威音ちゃんに寄り添える立場にはない。少し距離を置いてみたら？」

「距離…。」

千李さんの言葉に神威は考え込む。

「もしくは…オレと堂々と戦うか…だな。威音ちゃんも藤守くんだけより気が張らなくっていいだろうし。それに、オレは威音ちゃんが必要な存在だし、威音ちゃんにも同じように思ってほしい。ああ、告白したみたいになっちゃった！」

ええっ。

千李さんっ？！
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