青空の下で
「紗枝ちゃーん。おはよー」
自転車置き場でさっちゃんが大声を出して、手を振っている。
さっちゃんのオーバーリアクションと大声のせいで登校中の生徒の視線が私へと集まってくる。
顔をなるべく下のほうへと向けて、自転車置き場へと向かった。
「おはよう。さっちゃんは自転車じゃないの?」
「ウチ、今日は乗っけて来て貰ったんだ」
さっちゃんは入学式の日、一人でいた私に声をかけてくれた子。
川島 幸子(カワシマ サチコ)ちゃん。
だから、周りの視線が気になるけれど顔を上げた。
さっちゃんは、私よりも背が高くて、すらっとしてる。
髪もロングストレートを綺麗に束ねていて、私なんかと同じ歳には見えない。
私といえば……かっこよく言えばボブヘヤー。
田舎臭い赤い頬っぺたの私にはおかっぱってほうがしっくりくるけど。
「紗枝ちゃん、早く教室行こう」
「うん」
自転車置き場でさっちゃんが大声を出して、手を振っている。
さっちゃんのオーバーリアクションと大声のせいで登校中の生徒の視線が私へと集まってくる。
顔をなるべく下のほうへと向けて、自転車置き場へと向かった。
「おはよう。さっちゃんは自転車じゃないの?」
「ウチ、今日は乗っけて来て貰ったんだ」
さっちゃんは入学式の日、一人でいた私に声をかけてくれた子。
川島 幸子(カワシマ サチコ)ちゃん。
だから、周りの視線が気になるけれど顔を上げた。
さっちゃんは、私よりも背が高くて、すらっとしてる。
髪もロングストレートを綺麗に束ねていて、私なんかと同じ歳には見えない。
私といえば……かっこよく言えばボブヘヤー。
田舎臭い赤い頬っぺたの私にはおかっぱってほうがしっくりくるけど。
「紗枝ちゃん、早く教室行こう」
「うん」