青空の下で
私が砂浜についたころにはもうお肉が焼かれていた。



「紗枝ちゃん歩くの遅すぎ」



さっちゃんが少しご機嫌斜めになっている。



「ごめんね」



「お前は早く肉が食いたかっただけだろう」



「えっ?」



背後から聞こえたその声に私達は同時に振り返る。



そこにはやっぱり春樹君が……



「遅いよ!!春樹」



「ごめんね。私達が遅刻したの」



春樹君の後ろからは由香ちゃんと紀子ちゃんが現れた。



そして……岬君も。



驚きのあまり固まったままの私とさっちゃん。



「ほらっ。幸子。ボーっとしてると肉なくなるぞ」



「春樹ぃ~うるさい!!」



春樹君の一声でいつものさっちゃんに戻ったけど……



何かがいつもと違う。

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