青空の下で
水の音
春樹君とさっちゃんは相変わらず仲がいい。
2人が付き合い始めて変わった事といえば……さっちゃんが少し素直になった事。
いい合いをしている最中でも春樹君の事を思っているんだって見ている私までが感じてしまう。
「ねぇ。紗枝ちゃん。このままでいいの?」
「なにが?」
私達は放課後部活がないのに、部室でダラダラと過ごしている。
「岬のことだよ。このままじゃ距離があいていく一方だと思う」
さっちゃんの言う通り、私が何かをしなければ岬君との距離は縮まることはないんだと思う。
でも……
「もういいんだ。私と岬君には大きな違いがあったみたいだから」
「どういうこと?」
「もう岬君にはさよならしたの」
「紗枝ちゃーん」
さよならしたなんて嘘。
でも、心の中ではそうしなきゃいけないっていつも言い聞かせている。
「私嫌われちゃったと思うし、もういいの」
「そんなことで岬が嫌うはずないよ。ウチが春樹に言ってみようか?」
「春樹君に話したってどうしようもないよ。私の問題だし」
さっちゃんの発する言葉をことごとく否定する私にさっちゃんは納得がいかない表情を浮かべる。
2人が付き合い始めて変わった事といえば……さっちゃんが少し素直になった事。
いい合いをしている最中でも春樹君の事を思っているんだって見ている私までが感じてしまう。
「ねぇ。紗枝ちゃん。このままでいいの?」
「なにが?」
私達は放課後部活がないのに、部室でダラダラと過ごしている。
「岬のことだよ。このままじゃ距離があいていく一方だと思う」
さっちゃんの言う通り、私が何かをしなければ岬君との距離は縮まることはないんだと思う。
でも……
「もういいんだ。私と岬君には大きな違いがあったみたいだから」
「どういうこと?」
「もう岬君にはさよならしたの」
「紗枝ちゃーん」
さよならしたなんて嘘。
でも、心の中ではそうしなきゃいけないっていつも言い聞かせている。
「私嫌われちゃったと思うし、もういいの」
「そんなことで岬が嫌うはずないよ。ウチが春樹に言ってみようか?」
「春樹君に話したってどうしようもないよ。私の問題だし」
さっちゃんの発する言葉をことごとく否定する私にさっちゃんは納得がいかない表情を浮かべる。