裸足のシンデレラ
「行こう」




茜の手を握り階段を降りるのを手伝う




その手が少し震えていることに気づいた




「大丈夫か?」




「柄にもなく緊張して、、、。でも大丈夫。一人じゃないでしょ?」




そう言って微笑む茜の顔はひきつっている





「これ。」




茜は司のシャツのボタンが取れかかっているのにきづいた




「あぁ。さっき引っかけたんだ。まだ着なれなくて」




司はぶちんとボタンを引いてとりポケットにしまおうとする




「まって。かして?」




茜はボタンを手に取りぎゅっと握りしめた
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