人魚病の少女とカミサマ少年

歩けない以外は元気だからと車椅子に乗り先生から説明を受けた。
その時には仕事を終えたお父さんも一緒に。私なんかよりもお母さんとお父さんが取り乱して説明を聞いていた。
やっぱり…私は変なのかな。

「ねぇ、お母さん」
「なに？」
「ごめんね」
「…え？」
「これから修学旅行とか文化祭とか楽しい思い出を作るはずだったのに、自慢するはずだったのに…泣かせてばかりでごめんね」

その言葉をかけるとわっとお母さんは大泣き。お父さんは必死に宥めていた。
こんな親不孝な娘でごめんね。
怖いはずなのに怖いって分からなくてごめんね。
違う優しい言葉をかけてあげられなくてごめんね。
私の感情は何処にいったのかな。ごめん、ごめんね…ごめんなさい。

私はどうすれば良いのかな。何を頑張るの？
ねぇ、誰か…教えてよ。

「……あっ」