君がついた嘘と私
Encounter
「氷上!次、先輩の試合だよ!早く行かないと!」
「おっけ!ちょっと待って松岡!」
私は今、所属しているテニス部の夏季大会の応援に来ている
大会は県内のある3つの地区が集まって行われる大会。
ここで勝利すれば県大会に出場できる、とても大切な大会だ。
そして私は氷上絵梨香。
2年生で、まだ試合には出てない。
私がいる藤浪中学校は元々人数が少なく、
女子ソフトテニス部も人数が少ない。
特に今試合をしている先輩も3人しかおらず、
2年生の中から補欠も含めて5人が試合に出ている。
「先輩ーーーー!ファイトーーーーー!」
「萌永ーーーー!ファイトーーーーー!」
そしてそして、今試合中ですごくいい所。
私はスコアを取りながら応援している。
「ってか暑いし!!
早く終わってほしいけど、負けて欲しくもない。」
「わかるわ。」
仲がいい松岡瑞葉とちょっと愚痴りながらも応援するのは楽しい。