オリオン

シンのいない世界で生きていることに意味なんてない。



それに、寂しがり屋のシンを一人になんて出来ない。



「すぐに行くからね」



私はシンとよく来ていた橋の上に立った。



皮肉にも空にはオリオンが見える。



シンが待っている、空めがけて私は飛んだ。



シン、私を連れて行って。

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