オプションは偽装交際!~大キライ同期とラブ・トラベル!?~
通りには定番のお土産物屋さんが軒をつらねている。
伝統工芸の織物や漆器を素材に作られた小物があるかと思えば、全然関係ないようなアクセサリーやら雑貨やらが溢れている。
正直、どこも似たような品ばかり。買ったところで、普段使うかと考えれば微妙なものばかりなんだけれど…。
「見て見て向居、これすごいかわいい!」
旅行あるあるというのかしら。なぜかあらゆるものが可愛く見えて、ついテンションが上がるままに手に取ってしまう。
特に心捕らわれたのは、織物で作られたネコちゃんマスコットが縫い付けらえているポーチ。
「かわいい? そんなブス猫のどこがいいんだ?」
ほくほくしながら私が見せたポーチを見て、向居は首をかしげている。
「このちょーっとブサイクちゃんなのがイイんじゃない」
「へぇ。都は猫好きなんだな」
「そうよ、猫ちゃんは最強。…って、この黒猫ちゃんもかわいい…!」
と、忙しい私を傍らで見守りつつ、「ふぅん、都もそういうの好きなんだな」とひっかかる発言をして向居は笑う。
伝統工芸の織物や漆器を素材に作られた小物があるかと思えば、全然関係ないようなアクセサリーやら雑貨やらが溢れている。
正直、どこも似たような品ばかり。買ったところで、普段使うかと考えれば微妙なものばかりなんだけれど…。
「見て見て向居、これすごいかわいい!」
旅行あるあるというのかしら。なぜかあらゆるものが可愛く見えて、ついテンションが上がるままに手に取ってしまう。
特に心捕らわれたのは、織物で作られたネコちゃんマスコットが縫い付けらえているポーチ。
「かわいい? そんなブス猫のどこがいいんだ?」
ほくほくしながら私が見せたポーチを見て、向居は首をかしげている。
「このちょーっとブサイクちゃんなのがイイんじゃない」
「へぇ。都は猫好きなんだな」
「そうよ、猫ちゃんは最強。…って、この黒猫ちゃんもかわいい…!」
と、忙しい私を傍らで見守りつつ、「ふぅん、都もそういうの好きなんだな」とひっかかる発言をして向居は笑う。