オプションは偽装交際!~大キライ同期とラブ・トラベル!?~
「ぜひぜひ今後に役立ててくださいな」
「そうさせてもらうよ。今度だけは、こっちも簡単に引き下がらないって決めてるからな」
え?
『今度だけは』って言うことは…もしかして。
「現在進行形で本命がいるの!?」
向居は涼しげに筆を進めながらうなづいた。
「ああ。新卒の頃からの片思いってやつだ。気持ち悪いだろ」
「ええーーー?!」
すっとんきょーな声をあげてしまった。きっと店内中に響いていたな…。ごめんなさい。
だって、まさか新卒の頃からとは、思いもよらなかった…!
さすがの向居も決まり悪そうに私をにらんでくる。
「…そこまで驚かなくてもいいだろ」
「だってモテるのをいいことに、彼女をとっかえひっかえしているとばかり思ってたから…」
「はぁ? 俺をなんだと思ってたんだよ」
そりゃあね、今までは性悪やろーと決めつけていましたから、女関係もそんなものなんだろうと。
昨日から向居の意外性に驚かされてばっかりだなぁ…。なんだか軽く困惑だ。私の中の向居がどんどん変わっていって気が休まらない。
…だから、こんなに胸が落ち着かないのかしら。
じくじくと疼くように。
「そうさせてもらうよ。今度だけは、こっちも簡単に引き下がらないって決めてるからな」
え?
『今度だけは』って言うことは…もしかして。
「現在進行形で本命がいるの!?」
向居は涼しげに筆を進めながらうなづいた。
「ああ。新卒の頃からの片思いってやつだ。気持ち悪いだろ」
「ええーーー?!」
すっとんきょーな声をあげてしまった。きっと店内中に響いていたな…。ごめんなさい。
だって、まさか新卒の頃からとは、思いもよらなかった…!
さすがの向居も決まり悪そうに私をにらんでくる。
「…そこまで驚かなくてもいいだろ」
「だってモテるのをいいことに、彼女をとっかえひっかえしているとばかり思ってたから…」
「はぁ? 俺をなんだと思ってたんだよ」
そりゃあね、今までは性悪やろーと決めつけていましたから、女関係もそんなものなんだろうと。
昨日から向居の意外性に驚かされてばっかりだなぁ…。なんだか軽く困惑だ。私の中の向居がどんどん変わっていって気が休まらない。
…だから、こんなに胸が落ち着かないのかしら。
じくじくと疼くように。