オプションは偽装交際!~大キライ同期とラブ・トラベル!?~
言った途端、涙がこぼれた。
柊介を怒らせてしまった自分への嫌悪感が胸に押し寄せる。
「柊介はちゃんと言えば解かってくれるのに…。柊介はそんなことくらいで動じないはずなのに―――」
不意に言葉を失った。
柊介に強く抱き締められて。
「謝るのは俺の方だ。…俺は、自分が恥ずかしいよ」
「柊介…?」
「お前が配慮した通りだよ。お前が恒田と会う理由をちゃんと説明してくれても、俺は不安を抑えられなかったと思う」
返そうと開いた私の唇に柊介のそれが重なる。
そのまま私をソファに押し倒し、逃さないとばかりに身体を押し付ける。
甘い緊張に襲われながら、私はどこか影を潜ませた柊介の黒い瞳を見つめた。
「愛しているんだ都。ずっと欲しくて欲しくて苦しくて…やっと手に入れられたのに、俺の胸にはまだ苦しみが残っている」
「…苦しみ…? どうして…」
告げながら何度も落とされる口付けに喘ぎながら、私は問いかける。
すると、そんな質問をする私をたしなめるように、柊介の唇が私の首筋を吸い上げた。
じん、と甘い痛みはそのまま首元まで下りていき、ボタンを外されたブラウスの下の肌にまで、熱を灯していく。
甘い欲情を呼び覚まされ、つい数時間前にも肌を重ねたことを忘れたかのように昂る自分の身体に戸惑う。
「柊介…」
すがるように呼び掛けた。けれども、その相手こそ、とうに欲情に染まりきっている。
淫らに衣服をはだけさせた私を熱い目で見下ろしながらも、その顔は冷ややかに張りつめ、冷酷にさえ見えた。
どこか怒りをにじませているようにも見えるこんな柊介を今まで見たことが無くて、残りの衣服をはぎ取られ無防備に追い込まれながら、私はおびえるように顔をそらした。
「ん…っ」
柊介を怒らせてしまった自分への嫌悪感が胸に押し寄せる。
「柊介はちゃんと言えば解かってくれるのに…。柊介はそんなことくらいで動じないはずなのに―――」
不意に言葉を失った。
柊介に強く抱き締められて。
「謝るのは俺の方だ。…俺は、自分が恥ずかしいよ」
「柊介…?」
「お前が配慮した通りだよ。お前が恒田と会う理由をちゃんと説明してくれても、俺は不安を抑えられなかったと思う」
返そうと開いた私の唇に柊介のそれが重なる。
そのまま私をソファに押し倒し、逃さないとばかりに身体を押し付ける。
甘い緊張に襲われながら、私はどこか影を潜ませた柊介の黒い瞳を見つめた。
「愛しているんだ都。ずっと欲しくて欲しくて苦しくて…やっと手に入れられたのに、俺の胸にはまだ苦しみが残っている」
「…苦しみ…? どうして…」
告げながら何度も落とされる口付けに喘ぎながら、私は問いかける。
すると、そんな質問をする私をたしなめるように、柊介の唇が私の首筋を吸い上げた。
じん、と甘い痛みはそのまま首元まで下りていき、ボタンを外されたブラウスの下の肌にまで、熱を灯していく。
甘い欲情を呼び覚まされ、つい数時間前にも肌を重ねたことを忘れたかのように昂る自分の身体に戸惑う。
「柊介…」
すがるように呼び掛けた。けれども、その相手こそ、とうに欲情に染まりきっている。
淫らに衣服をはだけさせた私を熱い目で見下ろしながらも、その顔は冷ややかに張りつめ、冷酷にさえ見えた。
どこか怒りをにじませているようにも見えるこんな柊介を今まで見たことが無くて、残りの衣服をはぎ取られ無防備に追い込まれながら、私はおびえるように顔をそらした。
「ん…っ」