オプションは偽装交際!~大キライ同期とラブ・トラベル!?~
強引な、それでいて手慣れた動きが私を愛撫する。
快楽の波へ私をじわじわと追い詰めながら、柊介は尊大なそれでいて切羽詰まったような掠れた声で命じた。


「俺を見ろ、都」

「…っあ…!」


柊介が入り込んでくる。
さっきだってあれほど大きかったのに、どうしてこんな…と私は息を詰め、声をもらす。
ゆっくりと揺すって存在を知らしめてくるそれは、まるで柊介がさっき吐露した苦しみの証のように思えた。

包んであげたい。
満たしてあげたい。

そんな想いに駆られ、身体一杯に柊介を受け入れる。甘い声で誘いながら、命に従って柊介をじっと見つめる。
すると、柊介の唇が喘ぐように半開き、赤い舌をのぞかせた。と思った瞬間、噛みつくように私の唇をふさいだ。


「俺は溺れている。お前に。…解かるか」


言葉とともに、熱い想いも穿ちに伴って流れ込んでくる。
苦しい。甘くて。
そしてどうしようもなく気持ちよくて、苦しい。


「解かるわ…。だって…」


すすり泣くように呻きながら柊介をまっすぐに見つめ、私はその手を握った。


「私だって、柊介に溺れている…」


柊介の顔が、泣き出しそうにゆがんだ。
そうして、私の手を強く握り返して、何度も深く唇を重ねた。
二人の想いを重ね合わせるように。

さらに激しく揺すられ、私はもうなにも考えられなくなって、ただ声を上げながらその広い背中を強く強く抱き締めた。





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