オプションは偽装交際!~大キライ同期とラブ・トラベル!?~
※
【side 柊介】
カーテンが開けっ放しの窓から差し込む日差しを感じ目を開けると、可愛いつむじが視界にあった。
ぐったりという表現が似合うように眠っている都を見て、俺の脳裏に後悔の念がよぎる。
また見境なく抱いてしまった…。
部屋に帰った直後は激しめにしてしまったし、それで済ませたらまだ良かったのに、その後も、風呂上がりの都につい欲情してしまって、バスタオル一枚のままベッドに連れ込んでしまった…。
盛りの年齢はとうに過ぎたというのに、都が出かける前の一回をいれたら三回もしたことになる…。俺は高校生か…。
情けない話だが、昨晩は本当に動転してしまっていた。
それが誤解とわかったらつい安心して昂ってしまって…。
我を忘れてしまった、と言っていい…。
『溺れている』と懺悔するように都に告げた言葉。
その言葉に『私だって、柊介に溺れている…』と返してくれた都の言葉。
それが嬉しくて、泣きそうなくらい幸せで…。
生乾きで眠ってせいで寝癖がついた都の髪を、そっと撫で上げる。ふわりと匂ったローズの香りに愛しさが込み上げる。
「うん…」
固く閉じていると思っていた睫毛が揺れた。
少し茶色がかった瞳をした可愛い猫目がゆっくりと開く様に見惚れていた俺は、はっとして謝る。
「ごめん…起こしてしまったな」
三回も俺の相手をして疲れているだろう。
もう一度眠るように頭を撫でると、
「ん…いいよ…」
とやんわりと微笑んで、都は俺の胸に額をこすりつけた。
思わずぎゅっと抱き締めてしまうと、都が俺の胸に唇を寄せて、そっと囁く。
「ね、柊介」
「ん…?」
「週末、部屋探し、一緒に行こ?」
部屋探し。
現金なことに、すっかり忘れていた。
恒田のために都も早く新しい部屋を見つけたいのだろう。
【side 柊介】
カーテンが開けっ放しの窓から差し込む日差しを感じ目を開けると、可愛いつむじが視界にあった。
ぐったりという表現が似合うように眠っている都を見て、俺の脳裏に後悔の念がよぎる。
また見境なく抱いてしまった…。
部屋に帰った直後は激しめにしてしまったし、それで済ませたらまだ良かったのに、その後も、風呂上がりの都につい欲情してしまって、バスタオル一枚のままベッドに連れ込んでしまった…。
盛りの年齢はとうに過ぎたというのに、都が出かける前の一回をいれたら三回もしたことになる…。俺は高校生か…。
情けない話だが、昨晩は本当に動転してしまっていた。
それが誤解とわかったらつい安心して昂ってしまって…。
我を忘れてしまった、と言っていい…。
『溺れている』と懺悔するように都に告げた言葉。
その言葉に『私だって、柊介に溺れている…』と返してくれた都の言葉。
それが嬉しくて、泣きそうなくらい幸せで…。
生乾きで眠ってせいで寝癖がついた都の髪を、そっと撫で上げる。ふわりと匂ったローズの香りに愛しさが込み上げる。
「うん…」
固く閉じていると思っていた睫毛が揺れた。
少し茶色がかった瞳をした可愛い猫目がゆっくりと開く様に見惚れていた俺は、はっとして謝る。
「ごめん…起こしてしまったな」
三回も俺の相手をして疲れているだろう。
もう一度眠るように頭を撫でると、
「ん…いいよ…」
とやんわりと微笑んで、都は俺の胸に額をこすりつけた。
思わずぎゅっと抱き締めてしまうと、都が俺の胸に唇を寄せて、そっと囁く。
「ね、柊介」
「ん…?」
「週末、部屋探し、一緒に行こ?」
部屋探し。
現金なことに、すっかり忘れていた。
恒田のために都も早く新しい部屋を見つけたいのだろう。