オプションは偽装交際!~大キライ同期とラブ・トラベル!?~
「おいおい逢坂氏」
「なに」
「そもそも、俺たち肝心なことを忘れてないか?」
「?」
「この企画は『恋人と行く』ってことが最大のテーマなんだぞ。それなのにどちらも一人旅だなんて、そんなのでいい企画が作れると思っているのか?」
「……」
いや、ごもっともらしく言うけど、あなた最初から一人旅で来てたでしょうが。
内心でツッコむ私をよそに、向居の力説は続く。
「こうして、予期しなかった事態のおかげで良い仕事を生み出す機会に巡り合えた。一人で臨まなければならなかったことを二人でできる機会に恵まれたんだ。まっとうな社会人なら利益がある方を選ぶのが当たり前だろ?
逢坂が言った通り、これは共同戦線だ。多少の差し障りくらい、仕事と割り切ってしまえばいいじゃないか」
「なに」
「そもそも、俺たち肝心なことを忘れてないか?」
「?」
「この企画は『恋人と行く』ってことが最大のテーマなんだぞ。それなのにどちらも一人旅だなんて、そんなのでいい企画が作れると思っているのか?」
「……」
いや、ごもっともらしく言うけど、あなた最初から一人旅で来てたでしょうが。
内心でツッコむ私をよそに、向居の力説は続く。
「こうして、予期しなかった事態のおかげで良い仕事を生み出す機会に巡り合えた。一人で臨まなければならなかったことを二人でできる機会に恵まれたんだ。まっとうな社会人なら利益がある方を選ぶのが当たり前だろ?
逢坂が言った通り、これは共同戦線だ。多少の差し障りくらい、仕事と割り切ってしまえばいいじゃないか」