オプションは偽装交際!~大キライ同期とラブ・トラベル!?~
「へぇ、わざわざ俺の企画に行ってくれたんだ。ありがとう」
「いえ! ちょうど行ってみたい場所だったんです!」
「なんだ、癒されたいほど仕事に疲れていたのか?」
「そ、そういうわけではなくて! って仕事してないわけでもないんですけどーぉ」
「ははは」
と、健気な後輩をひやかして、反応を楽しむ向居。
「もう、向居先輩のイジワル!」なんて頬を膨らませて、後輩ちゃんはむしろ嬉しそうだ。
…はぁ。
私はめまいがしそうになった。
向居のこと、尊敬する先輩なのか、はたまたハイスペッグな結婚相手とでも狙っているのか…最近の若いコはなんのために総合職に入ってきたのか見当がつかない。
「あーっと、それに逢坂も、いい成果を出してくれたな!」
さすがのリーダーも、いいかげん隠し切れなくなってきた私の負のオーラに気付いたのか、今になってフォローしてきた。
「まったくウチの売上は向居と逢坂の二人に独占されているようなもんだなぁ! あははは」
後輩ちゃんもはっとして、相槌を打つ。
「そうですよね! 逢坂先輩の企画だって売り上げ二位だったじゃないですか! すごいですよ!」
「いえ! ちょうど行ってみたい場所だったんです!」
「なんだ、癒されたいほど仕事に疲れていたのか?」
「そ、そういうわけではなくて! って仕事してないわけでもないんですけどーぉ」
「ははは」
と、健気な後輩をひやかして、反応を楽しむ向居。
「もう、向居先輩のイジワル!」なんて頬を膨らませて、後輩ちゃんはむしろ嬉しそうだ。
…はぁ。
私はめまいがしそうになった。
向居のこと、尊敬する先輩なのか、はたまたハイスペッグな結婚相手とでも狙っているのか…最近の若いコはなんのために総合職に入ってきたのか見当がつかない。
「あーっと、それに逢坂も、いい成果を出してくれたな!」
さすがのリーダーも、いいかげん隠し切れなくなってきた私の負のオーラに気付いたのか、今になってフォローしてきた。
「まったくウチの売上は向居と逢坂の二人に独占されているようなもんだなぁ! あははは」
後輩ちゃんもはっとして、相槌を打つ。
「そうですよね! 逢坂先輩の企画だって売り上げ二位だったじゃないですか! すごいですよ!」