陽だまり。
それぞれ自己紹介が終わり
だいぶ打ち解けてきた。
「そーいや,新田と大野って
いつからの付き合いなの?
けっこう仲よさそうだけど!」
「うちらは中学から!
ゆずとは全然タイプ違うけど
なんか気が合うってゆーか!」
陽輝と新田はなんだか前からの
知り合いのようにわいわいと
話し込んでいて話に入る隙がなかった。
「大野はもう入る部活決めたの?」
「入りたい部活がなくて…
とりあえず優愛が行くバスケの
マネージャー…?の予定」
無言も気まずいから何気なしに聞いた
部活だったけど意外な返事に
驚きながらも内心喜しかった。
俺も陽輝とバスケ部希望だったって
いう単純すぎる理由で。
「てかさー,苗字で呼ぶのあんま
仲良くなれた気しないし
みんなお互い下の名前でいいじゃん!」
「それ俺も思う!」
「でしょ?じゃこれからみんな名前ね!」
新田の強引とも言える案で
みんな下の名前で呼び合うことになった。
男は基本苗字で呼ぶから
下の名前で呼ぶのはちょっと照れ臭い…。