大切な人へ。(ケータイ小説向上の会課題作)
「「うまいっ!」」





「やっぱ天才だわぁ~」





本当においしかった。


今まで食べた中で一番……




でもこれがおいしいって
感じたのは悠と一緒に
作って、一緒に食べたからだよ。




一人だったらこのオムライスも
悲しい味だったのかもね。



「俺さぁ、今まで
 おふくろに悲しい思い
 させてたんだな」


まるで私の心の声を
聞いていたみたい。


「なんで?」


「だっておふくろは
 毎日一人で食べてた
 んだよな。
 俺、今幸せだけど
 そう感じるのは
 瞳と一緒にいるからで、
 一人じゃないからだし」



「今、そう思えるなら
 お母さんは幸せだと思うよ」



お母さんは今
きっと笑っているよ。
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