彼女は笑顔で言った
私以外の皆進路が決まって行き
私だけ未定のまま時間が過ぎていった。
一応担任や他の先生たちには
話してあるから焦る必要は何もない。
ただ…死を待つだけ…。
皆が進路説明会の授業を受けてる間
私は保健室か教室で休んでる。
学校に行くのも
段々体力的に辛くなってきた。
明日で私は学校に来れなくなる。
シーンとした教室で窓から見える
校庭を眺めて思う。
チャイムが鳴り、暫くして皆がゾロゾロと
戻ってくる。
「あいつ、またサボり?」と周りが
小声で言う中
「もう…疲れたぁぁ」と言って光那が
席に着く。
「本当疲れた…
前も聞いたような話するし…
翠鶴は毎回サボるし…俺もサボろうかな」
と陽叶が言う。
「おつかれー
陽叶は受けないと先生の雷落ちるよ!
一番怒りがいがありそうだし」と
私は言う。
「えっ…怒りがいがあるとか…
それは嫌だな…」
と嫌そうな顔をする陽叶。
本当…今の時間が幸せ…
続けば良いとか思ってしまう。
明日になったら…終わりなんだ。
明日で…さようならか…。
「別にいいじゃん!」と
笑いながら言う光那
「そうだよ!陽叶の長所だよ!」と
笑って私も言うと
「え~…そんな長所嬉しくないよ!
短所だよ」と陽叶が口を尖らせて言う。
担任が来るまで今日もくだらない
やり取りをしてた。