彼女は笑顔で言った

そして…明日が今日となり
私にとって…高校生活最後の登校日

いつもの時間より早く学校に着いた私。
生徒は誰も居ない。

母親に車で送ってもらい車イスで
職員室に向かう。

いつもは保健室に行き車イスを
預かってもらってる。

母親が職員室のドアを叩きドアを開ける。

担任が気付き近寄ってくる。

私は制服のポケットから
退学届けを出した。

担任はそれを受け取ったが、
「またここに戻ってくると信じてる」と
言った。

「戻ってこれると良いけどね。
あんま期待しない方がいいよ」と
私は冷たく言った。

期待したとこで
裏切られたときの気持ちは沈むだけだし
期待なんかしなければ良かったって思う。

だから私は期待なんかしない。

そりゃあ…戻ってこれたら
嬉しいと思うけどね。

そろそろ皆が来る頃だと思った私は
母親と職員室を出て
保健室へと向かった。

保健室で車イスから降り母親と別れ
歩いて教室へと向かう。
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