彼女は笑顔で言った

何を言ってるのかわからなかった。
死ぬ?誰が?何で笑顔なの?
何で…あんな綺麗な笑顔で言うの?

言いたいことは沢山ある…
だけど声が出ない…
何かが声を出す邪魔する。

時間が止まったように静か…
長い沈黙の中、チャイムがなり

光那は深呼吸をして
翠鶴に聞いた。

「…もうすぐって…いつ?」

声が震え手が震えた

「さぁ?私そろそろ帰らないと」と
答えて翠鶴は何も無かったかのように
屋上を出ていった。

その後どうやって陽叶と別れたのか
どうやって家に帰ってきたのか
わからなかった。

翠鶴の気持ちが光那にはわからなかった
また、明日話さないとって思ったのに
翠鶴はその日から学校に来なくなった。

連絡をしても返事はなくて…
翠鶴が座ってた席は空席のまま

そして暫くして担任の先生が
手紙を渡してきた。

それは翠鶴からの手紙だった

光那は裏庭で翠鶴からの手紙を読んだ。

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