それでもいいって、いったじゃん。
余りにも普通に言うもんだから、
頭がクラクラして視界が揺れる。


「それくらいできるだろ?最初に伝えたよね。生ぬるい同情はいらないよ。俺のこと寂しそうに見えたんだろ?都合よく、使われてあげてよ。」

静かな静かなこの部屋が。
ゆっくりと流れる時間が。


「わかった。」


私を、急かす。
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