それでもいいって、いったじゃん。
夢のなかで。

ボーッと歩いて、
街灯が照らす下を通り抜けて。


その度に私が主人公だと、
自身の存在を確認した。

いいことも悪いことも全て混ぜて溶かしたような夜の世界は、日の照らす日常よりもずっとずっと、優しくおもえた。


陽の元は真実。
闇の中は偽り。

それならばなおさら、
夜の方が優しく感じてしまう。





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