___BlueSky -罪と愛と友情と-___





陸side









太陽「あー、終わったー」









俺も太陽も終わって、太陽がサッカー部の列に入ってきた。



まぁ三年は基本、終わったら自由に友達んとこ行って見てるみたいだし、大丈夫だろ。







陸「ずけーじゃん太陽」




太陽「お前も」











《次は軽音楽部です。準備のため、少しお待ちください。》









陸と話ながら放送をきく。


軽音楽は四人。

それでも何かと目立つ。




すげぇ喋ったり、わざと授業遅れたりする目立ちたいタイプではない。

でもなんか、、目につくんだよなー。







太陽「腹へった」




陸「もう少しだろ」




太陽「終わったら飯くい行こう」




陸「いつもんとこ?」




太陽「うん」








いつものとこ。は、よく行く定食屋。

あそこの唐揚げ定食が大好きなんだよな、太陽。











《それでは軽音楽部です》












また流れた放送で、ステージの幕が上がる。



海は、ピアノ担当をしてる。
でもほんとはギターも少しできたり。


でもピアノを出来る人がいなくて、海は自分の身を引いた。
ほんとは、ギターやりたかったんじゃないかって
俺は思ってた。



でもあとから聞いたら、
ピアノも好きだからいいんだってさ。












太陽「は、」




陸「え、」









幕が上がりきる前、一つの異変に気づく。


いや、なんで












太陽「なんでお前がいんだよ!!」




陸「おい太陽、」








ステージ上には、何故かギターを抱えた空がいた。


それにざわつく周りと、
一人立ち上がってステージ上目掛けて叫ぶ太陽。


でもそれは、、

空が可哀想だろ









「町田くんうるさい!」



太陽「はぁ?俺は空に聞いてんだよ!」



海「太陽ちょっと黙って!」



太陽「はぁ?!お前までなんだよ!」









一人、軽音楽部の子と海と言い合う太陽。


でもほら、空が海のほう向いて首降ってるから。

あれイヤだって言ってんじゃないの?
止めてやれよ、空そんなメンタル強くないから






先生「太陽ー!!!座れ!陸!」



陸「ほら太陽、」







矢部ちゃんが叫んで、俺にとばっちり。

無理に太陽を座らせても、隣で「は?意味わかんね」なんて呟いてる

それほど吃驚したわけな。









「えー、軽音楽部です。騒いでごめんない。今日は助っ人で空ちゃんに来てもらってます。因みに黒いギターの子です。」










部長のベースの子が話し出す。


あのギター、空のじゃん。


もしかして...
朝海が貸すって言ってたギター、あれ空のだったんだ。

なんで自分で持ってこないんだよ笑





でもまぁ、これだと、、












「それでは聞いてください。BlueSky_____」














その言葉と共に鳴り出した音楽。

歌いだしたのは、やっぱり、空。


しかもアシストに海。









太陽「んだよ、これ、」










俺も、その言葉しか出てこない。


二人が、空が、遠く感じる。



すげぇ...





















__________蒼く澄み切った空に



飛んでいけたら


綺麗に光る星に届くかな


届かないと分かっていても


伸ばしたくなるこの手








深くて暗い蒼い海に


溺れたように沈んだら


苦しいまま堕ちていく


手を伸ばしても届かない







空に翔びたくても羽がない


海に沈んだら見えなくなる






ねぇ それでも探して


ねぇ それでも掴みたい





でもそんな思いを抱えても


我はなにも出来ない未熟者


だから待ってていいですか







我の名は









BlueSky__________















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