___BlueSky -罪と愛と友情と-___




空side







空「あれ」






昼休み。

クラスの友達と中庭でご飯タイム。

そこで





「どれ?」


空「あの茶色の頭の」


「あー、普通にかっこいい笑」




朝の海の話をしたら、尊田光希に興味をもった友達。

そしてそこに丁度
尊田光希が現れた。

私たちが座るベンチの前には、大きな木が植えられてて

そこに友達とハシャいでる尊田光希がいる。





「へー、海ちゃんモテるよね」





それは陸と太陽も言ってた。

別にいいよ。海がモテたって私に被害が及ぶ訳じゃないんだし。
寧ろ海にとっては良いことじゃん


なんて、話ながらお弁当を進めていると




「あれ、海ちゃんじゃん」




校舎から、尊田光希の方へ歩いて行く海が見えた。

...何やってんだろ、海





光希「せんぱーい!」




海は私の存在に気付いてない様子。

そんな海に気づいて、手を広げてニコニコ笑顔の尊田光希。

どうやら海は呼び出された、のかな?



話し声は、声のデカイ尊田光希とその友達の声しか聞こえない。

でも見てて分かるのは...





「なんか、絡まれてね?」





海が少し、気を使っているのが分かる。

正直海は、人見知りするタイプ。それでも人に気を使いすぎるとこがあるから

見てて分かる。
私には。




だから、声掛けよう。




そう思った時、





「あ、王子登場?」





どこからともなく、
いや、校舎からなんだけど

太陽が海を後ろから抱き締め...

いや、肩を抱いたって言うか自分の方に引いたって言うか






「何あれ、かっこよすぎでしょ」





そのまま校舎へと海の手を引いて戻っていく太陽。

隣では、それを見てなにかすごいものを見た感じに興奮する友達。

だけど私は
取り残されて唖然としてる尊田光希とその友達に目が行く。


だって...







「んだあれ、」







友達が励まし出す中
尊田光希は、悔しそうに顔を暗くして俯いた。


...太陽、何やっての、、





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