___BlueSky -罪と愛と友情と-___
大翔「ねーちゃーん」
朝、本気で寝坊した、らしい。
海も母親も朝はもう居ない時間。
なのに居る大翔。
大翔はぼーっとする私のお腹の上に乗って
ブツブツなにか言ってるのが聞こえる。
もう...
うるさい
大翔「海ねぇ行ったよー」
モゾモゾ動いて起きあがって、顔を洗うために部屋を出ると
後ろから大翔がくっついてくる。
...あれ、
空「あんた学校は」
そう言えば、なんで大翔がまだ居るんだろう。
その疑問を
洗面所の前に立つ私の後ろに立つ大翔にぶつけてみる。
そしたらこいつ、
『ねーちゃん起こすために』なんて、語尾にハートが付きそうな笑顔で答えられた。
...んなことしなくても
空「はよ行け」
大翔「えー、」
空「行け」
朝は一人がいい。
それに、大翔に構ってる暇があったら早く支度して、
早く学校行って、海にどうかったか聞くのと
あの進路調査表、、
今日の朝が締め切りなんだよね。
だから早くいきたい。
大翔「行ってきまーす、、」
渋々私の言葉で、ランドセルを片手に洗面所に戻ってきて
あからさまに暗い顔を見せる大翔は
構ってほしい、のか?
あざといなー、大翔は。
空「はよ行け」
大翔「~っ、ねぇちゃんのばーか!」
私の言葉で、何か痺れを切らしたように声を上げて
玄関の方へと走っていく音がする。
ばかって...
あんたに言われたくないんだけど。
まぁそんなこんなで家を出て学校に向かう。
海、大丈夫かなー、