___BlueSky -罪と愛と友情と-___
陸「お前、、」
ダラダラしてた教室に、いきなり響いた心地いい声。
空は窓の外を見ていて。
太陽は机に突っ伏していて。
陸は私に問題を教えてくれてて。
矢部ちゃんはボーっとしてる空に『ほらやれ!』って構ってて。
そんな所に響いた声に、みんなが教室の入り口に振り返った。
そこには、
矢部「狼!!」
幼馴染みの狼がいた。
びっくりしたけど、、
空「何で一番吃驚してんの」
ほんと、それよそれ。
そんな矢部ちゃんは、教室の入り口に立ってた狼に近付く。
けど狼は、、
狼「お前ちゃんとやれよ」
空の前の机の椅子を返して、空と机を挟んで向き合った。
空もそらで、そんな狼に動じずに
昔と同じように狼と目を会わせてからまた視線をそらした。
いや、ちょっと待ってよ、、
太陽「ろぉ...」
ほら、太陽も訳わかんないって感じで狼に歩みよって
太陽「お前なんで何も言わねぇで居なくなったんだよ!!」
狼の胸ぐらを掴んで声をあげた。
太陽と狼は何だかんだいいライバルって言うか、
何だかんだ仲良かったから、、
気にしてないように見えて、気にしてたんだと思う。
太陽は。
陸「空、知ってたの?」
そんな狼と太陽の前で、静かに二人を見ていた空に陸が声をかけた。
空はそれに『うん』と小さく返事をして
また窓の外に視線を移した。
知ってたって、、
もしかして、
海「え、昨日?」
空「うん」
空が昨日、少しの外出をした時、
あの時...
狼と会ってた。ってことか。
...ん?ちょっと待って、
太陽「説明しろよ」
海「待って」
太陽「はぁ?」
海「昨日狼と会ってたって事でいい?」
空「うん」
海「じゃあこのピアスいつ買ったの?」
太陽は激怒。陸も冷静そうにみえて怒ってて、
矢部ちゃんはそれをいつの間にか移動して
教卓の前から腕をくんで高みの見物。
そんな中、怒る太陽の言葉を遮っての質問。
いや、だって。ね?
空「狼が誕生日プレゼントだって」
予想は的中。
今日つけてきた空から貰ったピアスは、やっぱり空からじゃなかった。
...だって空が買ってるとこ見なかったもん。
まぁ、昨日の『プレゼントほぉーゆー』は強ち間違って無かったけど。
海「え、ありがと」
狼「ん」
『ん』って。狼はほんと変わってない。
冷たくて、ぶっきらぼうで、でも優しい。
太陽「おいおいおいおい、早く答えろよ」
私の心はプレゼントでちょっとほっこり、、
でも太陽はまだ怒ってるみたいで...
まぁそりゃそうか。
まだ居なくなった理由、聞いてなかったもんね
狼「...______」