___BlueSky -罪と愛と友情と-___







___『空ちゃーん』








遠くで声がした。
けだるそうな、のんびりした声。






空「...」






気がつくとまた寝てたみたいで
目を開けて夢の声の主が判明した。

部屋は少し涼しくなっていて
隣の大翔はまだ寝てるみたいだ。





空「..るさい」







声の主にそう言うと、ベットに乗っけていた顔を上げてこう答えた。








「始まんぞ。いつもの」







この言葉は、毎年の様に聞くかもしれない。

『ついに来たぞ』とか『来るぞ、ついに』とか

この言葉は " あれ " の始まりの合図。







空「んー...」







今に始まったことじゃないけど、、

寝起きに来るのはかんべんしてほしいものだ。







空「..太陽」







私のベットに今度は横になって、じーっと見てくる声の主は
他の誰でもない。太陽だ。

その太陽は『早くいくぞー』って隣で急かしている。



もう、うるさいな







「空起きろー」






また一人、来やがった。







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