___BlueSky -罪と愛と友情と-___
太陽「あ"ー終わった~」
一日のお手伝い掃除が終わり、ご飯も風呂も入り終わった私たちは
陸の部屋に戻ってきていた。
陸の部屋は、海側に面している和室。
そしてその部屋の大きな窓からは
当然、海が見える。
高床式になってるこの部屋は、すぐ下に海が広がってて
ここから飛び降りることも出来る。
空「寝る」
海「早、」
太陽「俺も寝よー」
律儀よく並べられた五つの敷き布団は、美紀ちゃんが用意したんだと思う。
いつもそうだから。
そして空は、まだ九時を回っていないのに布団に寝転び始めた。
端から二つ目の布団に。
じゃー...
狼「俺ここ」
海「じゃあ私端」
私は端がいい!
そう言うのと同じに、狼と声が被る。
狼は空の隣の端に。
じゃあ私は余った逆の端に。
太陽「は?俺も端がいい」
狼「...」
太陽「なー狼くーん」
そして余った太陽と陸は、
太陽は端がよかったのか狼に絡みにいって無視されて。
陸はその隙に私のとなりに寝ころんだ。
あぁ、、またこの展開ね
太陽「んだよまたかよ!」
気づくと、太陽は必然的にど真ん中の布団で寝ることになってた。
この展開、いつもと一緒な気がするんだよね
いつも空か狼が一番に場所を決める。
そしてそれを見て、空かさず場所を決める私と陸。
で、余った場所に太陽。
これ、お決まりね。
空「うっさい」
渋々空の隣に寝転ぶ太陽。
それに時間差で空の『うるさい』が飛ぶ。
眠たいときはほっとかれたい。
これは私たち五人みんな一緒で、それを分かってるから文句は言わない。
まぁ、一人を除いては...
太陽「お前寝んの早すぎなんだよ」
空「は」
太陽「遊ぼーぜ」
空「やだ」
太陽はどちらかと言うと夜行性なタイプ。
『だから太陽と遊ぶのは面倒なんだよ』
的なこと前に空が言ってた。
空は夜になるとすぐ寝るからね。
陸「電気消すぞー」
その陸の声に、タオルケットを被る空。
空が寝るから電気を消す。
その他はまだ寝ない。
まだちょっと早いからね。
だから、
海「空ー」
ちょっと苛めてみよう。
そんな気持ちが芽生えて
陸「空っ」
空「...」
狼「おい」
声をかけても、それに返事をしない空にいいことに
みんなが、てか陸がニヤつきながら便乗してくる。
狼は無表情で。
太陽「空ちゃーん」
そして太陽も。
でも、
空「..うっせぇ太陽」
太陽「なんで俺だけなんだよ!」
タオルケットを取って、狼の方を向いてた体を太陽の方に向けて
太陽には言い返す空さん。
あーやばい。
声からして非常に機嫌が悪くなってしまったようなので、、
海「空おやすみ」
私が悪かった。
だから話を区切るように声をかければ
空「うっさいんだよ...マジ黙れよクズ」
ボソボソ何かを言いながらタオルケットをまた被る空。
聞こえてるけどね、
そんなに邪魔されると嫌なんだよね、ごめんね。