___BlueSky -罪と愛と友情と-___






「狼ってさー、」






あの後、みんなが起きだしたので
着替えて、ご飯を食べて、また始まるお手伝い。

今日は二手に別れて掃除するらしく、



___『陸は接客手伝って。後は適当に掃除する。はい行く!』


と、投げ遣りに指示されて







狼「...」






太陽が空を誘って行ってしまったから、私の相棒は狼になったわけで。







海「狼って空の事好きでしょ」






今朝の一件、頭から離れないんだからね。

そんな思いで、窓拭きの手を止めずに話しかける。
狼は、すでに止まりかけてるけど...


それにそんな自分の言葉に、少し笑ってしまってる自分がいるが、それは無視。


そして狼はそんな私の言葉に『何言ってんのお前』なんて何時もみたいな素っ気ない返事を帰えすが、

私は見たんだからね。







海「空が寝てるときチューしてんじゃん」






絶対に、あれで好きじゃないとは言わせない。
だって多分、空も好きだから。狼のこと。






海「なんで告んないの?」





私の言葉に一瞬驚いて目線が合わさったけど、すぐに逸らされて
止まっていた狼の手を見て私も止めた。


元々太陽と一瞬で余り表情を変えないから、なに考えてるか分からない。
太陽は...分かりやすいけど

狼はほんとに、一人で居るのが好きなタイプだし

基本女の子とか興味ないし。優しいけど。
男には尚更冷たいし、喧嘩早いし、




...いや、今思うと太陽とそっくりじゃん。




太陽は女の子に言い寄られても気づかない。鈍感。そもそも恋愛より仲間のが大事なタイプ。

狼はそもそも相手しない。


太陽は周りと仲良くなるけど
狼は群れたりしない。

そこが違うかな、二人は。

あとは普段の冷たさが狼のが上だね。






狼「うるせぇな」






いっつもそうやって冷たくして。

空にも冷たくして、でも何時もの事だから気にしてないけど、時々狼の言ったことで悩んでるんだよ?

『何あいつ』ってイライラして、それが私にトバッチリ食らうんだよ?

それで喧嘩になるんだよ、めんどくさい。






海「それがムカつくんでしょ?!ほんっとバカ!」



狼「あ"?てめぇに関係ねぇだろ」



海「見ててイライラすんだけど!」



狼「うっせぇな...」






このっ、ムカつくなぁ!

そっぽを向いて黙ってしまう狼にイライラが募る。
どうしてこの人はこんなに無口で冷たい訳!?え!?








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