過ぎ行く時間の中で
ある朝のこと。
その日は大学でゼミがあったが、行こうかどうか迷っていた。夏真っ盛りの今、このクーラーの効いた部屋から出たくないのは、誰しも解ってもらえることだろう。
ピンポーン!
家のチャイムがなった。
こんな朝早くに鳴るのは、悪友の良からぬ誘いに決まっている。
スロットなり、麻雀なりやろうというはらだ。
まぁ、今日は確かにかったるい。付き合ってやるかと、ドアを開けた。
「おっはよ…、きゃぁ~~~!!!!」
思わずドアの前で固まってしまった。
目の前には結女が立っていたのである。確かに、結女の家の前まで送ったこともあるし、結女が家の前まで送ったこともある。
しかし、彼女の中での自分のスタンスがわからないので、家に誘うことまではしなかった。そんなことをして今の関係が壊れてしまうのが怖かったのである。
しかし、その結女が目の前に立っている。
しかも、大問題が発生していた。まさか、結女がチャイムの主だと思ってなかったから、起きた姿そのままにチャイムに出てしまったのである。
そう、いつも暑い時期、私は素っ裸にパンツ一丁の姿で寝ていたからであった―
『最低!』
「仕方ないだろ~。まさか結女が来るなんて思わないじゃん。」
いまだにそのことは怒っているらしい。頭の中の結女がそう言ってるのだから。
とにかくそのときの私は、固まったまま結女の姿を見て、ただ立ちすくんでいた。
その日は大学でゼミがあったが、行こうかどうか迷っていた。夏真っ盛りの今、このクーラーの効いた部屋から出たくないのは、誰しも解ってもらえることだろう。
ピンポーン!
家のチャイムがなった。
こんな朝早くに鳴るのは、悪友の良からぬ誘いに決まっている。
スロットなり、麻雀なりやろうというはらだ。
まぁ、今日は確かにかったるい。付き合ってやるかと、ドアを開けた。
「おっはよ…、きゃぁ~~~!!!!」
思わずドアの前で固まってしまった。
目の前には結女が立っていたのである。確かに、結女の家の前まで送ったこともあるし、結女が家の前まで送ったこともある。
しかし、彼女の中での自分のスタンスがわからないので、家に誘うことまではしなかった。そんなことをして今の関係が壊れてしまうのが怖かったのである。
しかし、その結女が目の前に立っている。
しかも、大問題が発生していた。まさか、結女がチャイムの主だと思ってなかったから、起きた姿そのままにチャイムに出てしまったのである。
そう、いつも暑い時期、私は素っ裸にパンツ一丁の姿で寝ていたからであった―
『最低!』
「仕方ないだろ~。まさか結女が来るなんて思わないじゃん。」
いまだにそのことは怒っているらしい。頭の中の結女がそう言ってるのだから。
とにかくそのときの私は、固まったまま結女の姿を見て、ただ立ちすくんでいた。