唇『短編6ページ』
 



閉ざした唇を押し開かれて、吐息の間であなたを受け止める。



避けても


避けても…?


心までが


張り裂けても?


苦しくて


もう…声が出ない。







「彼女を愛してる」





そんなこと、


聞きたくなかった。






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