俺様副社長の溺愛秘書
社長と奥様の雰囲気に胸を撫で下ろした。


尚輝に導かれるまま、ソファーへと腰掛ける。



「松井朱里。親父は面識あるだろうけど、俺の秘書で彼女。」


「噂は聞いてるわよ?尚輝がどうしても秘書にしたいって貴方にお願いした方でしょ?」


「ああ、そうだ。」



社長と奥様を交互に見つめながら話を聞いていく。


尚輝が煙草を取り出して吸い始めた。



「写真も。高校生の時より綺麗になった感じするわね。」


「今もそんな変わらない。」



奥様の言葉に尚輝が答えている。皆、私が尚輝の高校の彼女だと知ってるんだろうか。


昔の写真なんて恥ずかしい気もする。



「親父とお袋に報告が。」


「報告?ほお。」


「あら、早速なの?」



期待を込めて尚輝を見る二人に歓迎されたんだと安心した。



「朱里と一緒に暮らしたい。」


「「…………。」」



沈黙の二人を交互に見つめた。
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