俺様副社長の溺愛秘書
「朱里の覚悟が決まるまでは一緒に暮らしたい。」


「………。」


「待っても二年だな。俺も子供は欲しい。」


「…………。」


「結婚したら、子供も沢山作るし、仕事は辞めて欲しい。」



真剣な尚輝を見つめる。尚輝の視線が私から社長と奥様へと向いた。



「結婚は絶対にする。別れたりしない。」


「「…………。」」


「もう少しだけ待ってくれ。孫も見せるし、可愛がっても欲しい。」


「「………。」」


「朱里が秘書を辞める必要がある。だから今は一緒に暮らすだけでいい。一緒に過ごしたい。」



社長と奥様が尚輝の話に耳を傾けている。


尚輝の真剣な気持ちが私の心を揺り動かす。



「二年、いや一年で結婚したくなるかもしれない。それまで一緒に暮らしたい。」



尚輝の訴えに社長が口を開いた。尚輝から社長へと顔を向けた。



「結婚は絶対にする。それが条件だ。遊びで一緒に暮らすなら許可はしない。」
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