俺様副社長の溺愛秘書
『2部屋?1部屋で問題ない。』



メールに書かれていた内容に疑問が沸き起こる。経理が変に思わないだろうか。


普通は2部屋だろう。



『いえ、仕事なので2部屋です。経理に絶対に変に思われます。』



副社長へとメールで返信した。


いくら社員が私達の関係を知っていても、一部屋で申請するのは恥ずかしい。



『いい、俺が予約する。』



副社長の強引さに溜め息を吐いた。絶対に変に思われるのに。


副社長は二人で宿泊するのを、経理に申請するのだろうか。



『ダブルで予約した。経理にも申請をしておいた。』



副社長からのメールを受信した。



「松井さん、経理からですが。」



経理からの連絡に内線を受け取る。



「はい、松井です。」


「この予約で大丈夫ですか?」


「副社長の意向です。」


「わかりました。」



佐伯課長が一瞬だけニヤリとした。きっと想定内の予約だろう。


私は今週中に片付ける資料に取り掛かった。
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