俺様副社長の溺愛秘書
尚輝が私の部屋のベッドに寝転んでいる。その隣に腰掛けて尚輝の頭を撫でる。



「尚輝、ありがとう。」


「俺のためだ。」


「そう?」


「ああ。」



目を閉じて頭を撫でられている尚輝の顔を見つめる。



「一緒に暮らすんだね?」


「ああ。」


「家事とかどうする?」


「分担だな。忙しいければ、週末に纏めてもいい。」


「うん。」


「来月には暮らそう。」


「わかった。」



目を閉じて話す尚輝にキスを落とした。



「もう一度。」



尚輝の言葉に再びキスを落とした。尚輝が私を持ち上げて抱き締める。



「尚輝、重くない?」


「大丈夫だ。」


「本当?」


「ああ。」



甘い空気が部屋に漂う。私も尚輝を抱き締め返す。



「朱里、俺が待てなくなったら結婚だ。」


「待てなく?」


「ああ。家庭が欲しくなれば、朱里から秘書を奪う。覚悟しておいてくれ。」


「わかった。」
< 125 / 167 >

この作品をシェア

pagetop