俺様副社長の溺愛秘書
「副社長、後でお持ちしますが?」


「いや、一緒に行く。」


「………。」



副社長が背後に立つ気配に、もう一度、振り返ってみた。



「触るの禁止。」


「チッ………、昼はいないのか?」


「はい。高城さんを誘えば?」


「………。何で秘書が変わる必要あるんだ。」



未だに愚痴を溢している。よっぽど一緒にいたいのが伝わってくる。


クスリと笑みが漏れる。



「婚約者はダメみたいですよ?」


「…………。」


「婚約、止めます?」


「止めない。」



ちょっと不貞腐れた副社長にクスクスと笑いが漏れる。



「私は副社長と結婚したいですよ。」


「俺もだ。」


「なら、秘書は諦めて。今日の夜は何がいいです?」


「ハンバーグが食いたい。」


「わかりました。待ってますね。」



副社長の機嫌が上昇するワード。



『待ってますね。』



機嫌が一気に上昇する。
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