俺様副社長の溺愛秘書
それは――――。



「副社長?」


「俺も行く。高城、資料を頼む。」


「行く?社長とランチへ?」


「会議だ。俺も悠木で会議に出る。」


「………そうなんですか。」


「松井、行くぞ。」


「いえ、私は社長と………。」


「同じ場所だ。高城、社長と賢人と来い。」



強引な副社長に私も諦める。副社長と二人で副社長の運転で向かう。


社長秘書になっても変わらない。それは――――



「副社長と松井さん、相変わらずだね。」


「副社長が溺愛してる。」


「溺愛秘書と結婚か。副社長も幸せ者です。」


「そうだな。高城、社長を。」


「はい。」



秘書課に残された佐伯課長と高城さんの声は私達には届いていない。


だけど社員皆が同じ事を思っているだろう。



二人はいつまでもラブラブな二人。


溺愛される秘書と幸せオーラが漂っている副社長は社内一のカップルだと。
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